循環器内科
循環器に関係する病気について記載しています。
高血圧
高血圧とは
血圧が高い状態が続いてしまう病気です.高血圧は生活習慣と遺伝的な体質の両方が関係していると言われています.
なぜ治療が必要ですか?
高血圧が続くと動脈に高い圧力がかかり血管の内側に傷がつきます.すると血液中の悪玉コレステロールなどがたまり,動脈硬化が起こりやすくなります.心筋梗塞,心不全,脳卒中,腎不全など命に関わる重大な病気が起こる危険性が高まるのです.
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高血圧の治療目標値
75歳未満
家庭血圧125/75未満
75歳以上
家庭血圧135/85未満
心不全
心不全とは
心臓の機能が低下することにより,全身の各臓器に血液を十分に送り出せない状態のことです.心臓が悪いために息切れやむくみがおこり,だんだんと悪くなることにより命を縮める病気です.
狭心症
狭心症とは
心臓の冠動脈が狭くなり,心臓の筋肉に十分な酸素や栄養分が届かなくなる病気です.症状としては胸の痛みや圧迫感を感じます.狭心症の原因は,動脈硬化により心臓の血管(冠動脈)が細くなって起こる場合もありますが,明らかに細くなっている部分がなくても起こる場合もあります(冠攣縮性狭心症,微小血管狭心症).
動脈硬化の原因とは?
加齢の他に高血圧,コレステロールや中性脂肪,喫煙などにより動脈硬化が進んでいきます.
冠攣縮性狭心症,微小血管狭心症とは?
普段は明らかに細くなっている部分が無くても,攣縮(スパズム)と言う現象で心臓の筋肉へ十分な血液が送れなくなり,胸の痛み,圧迫感を生じるものです.
心筋梗塞
心筋梗塞とは
心臓に血液を送る冠動脈が詰まることにより,心臓の筋肉に栄養や酸素が届かなくなり,心臓の筋肉が壊死する病気です.突然の強い胸痛,強くしめつけられる,灼熱感といった強い痛みを生じます.心筋梗塞の主な原因は動脈硬化です.
不整脈
不整脈とは
脈のリズムや頻度が一定でなくなる,心臓が正常に拍動しない状態を指します.ドキドキしたり,脈が飛ぶ,息切れ,めまいなどの症状が出ます.不整脈には原因があるものと,原因がはっきりしないものがあります.不整脈により失神や突然死をきたす場合があります.不整脈の種類によっては脳梗塞を起こす確率が高くなります.
糖尿病
糖尿病とは
血糖値が高い状態が続く病気です.インスリンの分泌が少なくなったり,働きが悪くなるために起こる2型糖尿病の方が多くみられ,口渇,多飲,多尿,手足の痛みやしびれ,皮膚の乾燥などの症状が出てきます.
3大合併症
糖尿病性神経障害,糖尿病性網膜症,糖尿病性腎症があり,深刻な合併症が起こります.また糖尿病患者の多くが心筋梗塞,脳梗塞で命を落としています.
糖尿病基準値
空腹時血糖(10時間以上絶食)正常値 80〜99mg/dl
HbA1c(過去1〜2ヶ月の血糖の平均値) 5.9%以下